コンポラ

ウォーカー・エヴァンス



ウォーカー・エヴァンス コンポラ写真




ウォーカー・エヴァンス




ウォーカー・エヴァンス
<写真家>




【  アジェ・フォトより文章記載の許可を得ています。「All Rights Reserved @ Atget Photography.com 」 】

エヴァンスの作品は、最初、ほとんど「芸術」とは対極にあるように思われました。 それは厳格なまでに無駄をそぎ落とし、正確に測られ、真正面から向き合い、感情的にならず、冷静に織り込まれ、あくまでも事実に基づいていて、「芸術」よりも帳簿係の出納簿にふさわしく思われるほどだったからです。


ウォーカー・エヴァンス Walker Evans ウォーカー・エヴァンスは1903年、ミズーリ州セントルイスに生まれました。
フィリップス・アカデミーで文学を学んだのち、ニューヨーク市立図書館で働き、その後、パリへ。作家を目指していたエヴァンスはソルボンヌ大学の聴講生としてフロベールやボードレールなどのフランス文学を学びました。

また、エヴァンスはこの時期、コダックのカメラを購入して写真を撮り始めました。パリを舞台に活動したフランスの写真家ウジェーヌ・アジェの作品にたいへん感銘を受けたからです。

書くことよりも写真での表現に魅力を感じたエヴァンスはアメリカへ戻り、その翌年の1927年、本格的に写真を始めました。




ウォーカー・エヴァンス Walker Evans 1920年代という時代は、多くの写真家にとって魅力ある時代でした。写真という新しい表現手段を手にした彼らは、まるで冒険の旅に出るように次々と新たな表現を生み出しては試し、そのゲームのような面白さは彼らを虜にしていきました。 しかし、そうした一連の視覚ゲームが一段落すると、1930年代の初頭にはすでにその魅力を失っていきました。

こうした変化は時代のせいだとか、またはアーティストの間で社会的・政治的なものに対する意識が高まってきたせいだなどと一般的にいわれていますが、残念なことにこの解釈ではまだ説明が不十分といえます。というのは、社会的意識が高いからといって「リアリズム」とは限らず、逆に社会的無関心イコール「抽象主義」とは限らないからです。


ウォーカー・エヴァンス 写真集
Walker Evans: American Photographs

初版は1938年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)によって出版されました。1930年代初頭のアメリカのさまざまなシーンを撮影したこの写真集は、現代写真のみならず、文学、映像などの分野にも影響を与えている傑作です。今日まで何度か版を重ねてきましたが、その都度デザインや活字を変更していて、オリジナルは非常に稀少とされてきました。出版75周年を迎える2012年、ついに待望の再版です。しかも今回はオリジナルに忠実に作られているということなので、写真の愛好者、学習者のみならず、あらゆる方に手に取っていただきたい一冊です。


Let Us Now Praise Famous Men

現代のノンフィクション小説の原型ともいわれる古典的な名著。1936年、作家のジェームズ・アジーとともにアラバマに住む小作農の3家族を取材したこの本は、ニューヨーク市立図書館によって「20世紀における最も影響力のある本」の一冊に挙げられています。


The Last Years of Walker Evans: A First-Hand Account

1971年に著者のジェリー・トンプソンがエール大美術学校に入学した主な目的は、ウォーカー・エヴァンスからできる限りのものを学び、吸収することでした。やがて2人は師弟関係だけでなく、友人として強い結びつきを深めていきました。学校で、コネティカットにあるエヴァンスの実家で、取材旅行で、トンプソンはいつもそばにいて暗室を手伝い、機材を運び、運転し、40年分の作品を整理しました。1975年にエヴァンスは健康状態が悪化して亡くなりますが、その最後の4年間をつづったのが本著です。


Walker Evans

これまで未発表だった作品を含み、数人の研究者の寄稿によってこれまでのエヴァンスに対する認識を変えるような発見を提供してくれる一冊です。


Walker Evans: A Biography

さらにウォーカー・エヴァンスという人物に興味を持った方はこちらもぜひ読んでみてください。エヴァンス初の伝記です。



詳しくは以下のサイトで

アジェ・フォト Atget Photography.com
世界の写真家 - Walker Evans
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