ウォーカー・エヴァンス
<写真家>
初版は1938年、ニューヨーク近代美術館(MoMA)によって出版されました。1930年代初頭のアメリカのさまざまなシーンを撮影したこの写真集は、現代写真のみならず、文学、映像などの分野にも影響を与えている傑作です。今日まで何度か版を重ねてきましたが、その都度デザインや活字を変更していて、オリジナルは非常に稀少とされてきました。出版75周年を迎える2012年、ついに待望の再版です。しかも今回はオリジナルに忠実に作られているということなので、写真の愛好者、学習者のみならず、あらゆる方に手に取っていただきたい一冊です。
現代のノンフィクション小説の原型ともいわれる古典的な名著。1936年、作家のジェームズ・アジーとともにアラバマに住む小作農の3家族を取材したこの本は、ニューヨーク市立図書館によって「20世紀における最も影響力のある本」の一冊に挙げられています。
1971年に著者のジェリー・トンプソンがエール大美術学校に入学した主な目的は、ウォーカー・エヴァンスからできる限りのものを学び、吸収することでした。やがて2人は師弟関係だけでなく、友人として強い結びつきを深めていきました。学校で、コネティカットにあるエヴァンスの実家で、取材旅行で、トンプソンはいつもそばにいて暗室を手伝い、機材を運び、運転し、40年分の作品を整理しました。1975年にエヴァンスは健康状態が悪化して亡くなりますが、その最後の4年間をつづったのが本著です。
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