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佐藤龍也



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佐藤龍也・放浪の旅人・写真家


佐藤龍也 <放浪の旅人・写真家>




【 コンポラ 「アート日和」 では、アーティストの作品、インタビューをご紹介しています。 】

いろいろな国々を旅しながら写真を撮っている 写真家・ 佐藤龍也さんにお話をうかがいました。

メジャーなスタイルではなく、むしろ地味ではあるが心に残る写真表現をされている、
本格的でコマーシャルナイズされていない白黒写真コレクションです。


佐藤龍也 Tatsuya Sato
── 写真を撮りだしたきっかけ、理由を教えてください。


父親が趣味で写真を撮っていた影響が少なからずあると思います。

最初はコマーシャルのカメラマンとして活動していましたが、
次第に日本以外の国を見てみたいと思うようになり、カメラを携えて旅に出るようになりました。

自分が何者でどこから来てどこへ行こうとしているのか、
知りたかったんです。

── どのような旅をしてきたのでしょうか?


最初はヨーロッパからスタートし、北アフリカ、北米、中南米、北米、日本、シルクロード、
アジア、中東、ヨーロッパ、北米、中南米……。
気持ちが傾いた場所へはどこへでも、リュックひとつ背負って歩き回ります。

有名な観光地などよりも、その土地に暮らす人々、脇道や生活・自然との関わりに興味がありました。
そういう意味では人々の生活が、眼の前でエネルギッシュに展開されてゆくアジアの国々や南米はとても身近で、
写真を撮ることを忘れるほどダイナミックで、悲しみと幸せがはっきりと顔のしわに刻み込まれていて美しいです。

また、旅してみて初めて、自分のルーツである日本という国を以前よりも意識するようになりました。


── 日本でも旅行されているのですか?


日本では、オフロードのバイクにテントや寝袋、炊飯道具一式、地図や食料などを後部座席にくくり付け、天候を気にしつつツーリングをし旅に出る、の繰り返しです。

── 写真に必要なものとは何ですか?


もちろん、人間性のテーマの一言に尽きると思います。
詩の感性に似たイメージがすきで、なにげない心の模様が写し出されればと常に思います。

── 今後の予定をお聞かせください。

これからも、旅をしながら楽しんで行きたいと思います。

日本でも海外でも、状況が許す限り、いつまでも歩き続けたいです。
また地図をなくして迷子になり、迷路や裏道をさ迷ったり、とにかく予期せぬ偶然や道端の石が実はダイヤモンドだったり、隠れていない穴場などとの出会が新鮮で童心に戻ったような気持ちになれます。

── 写真集出版の予定は?

納得でき次第、出版したいと考えています。

今は、写真の編集に時間を取られています。
というのも、プリントのテクニックや技術的な見せ方も大切ですが、世界では編集も含めて一冊の本として作品を完成させ、そこに作者のアイデンティティーが感じられなければ誰も興味を示さず、ものめずらしさだけで終わってしまうケースが多々あるからです。

── アイデンティティーですか?

私自身のアイデンティティーとは、旅をしながら自分の声と向き合い、写真を通してその声を表現することです。

日本ではツーカー・あ・うんの呼吸で作品を発表できますし、それはそれで我が家にいるような居心地の良さはあるかもしれませんが、一人の人間として世界の人々と向き合うときには日本独特の "間" って簡単に理解されなかったりします。

映画に例えるなら監督・脚本・音楽・スタッフ・俳優の役割をすべて一人でやって、その結果、写真集という作品を通じて自分を表現するという一つの方法です。

また、そうこうするうちに今度は自分自身がわからなくなってきて、"どこから来てどこへ行こうとしているのか" とまた最初に戻ったりして編集作業をしています。
でも、この工程が一番おもしろく難しく、やりがいのあることは間違いありませんね。

佐藤龍也 Tatsuya Sato ── 作品を通して伝えたいことはなんでしょうか?

ひとによってものの見方が違うように、つくり手 の感じ方、考え方も日々変わるので、作品を見て感じた気持ちが一番大切なのではないでしょうか。

── お話を伺っていたら、もっと作品を見て感じてみたくなりました。
どこかで拝見することはできますか?


公式サイトで作品を公開しています。ただ編集は完成していませんが、旅の足跡はつかめます。



佐藤龍也 Tatsuya Sato ── 佐藤さんに連絡をしたいときはどうすればよいのですか

サイトの中に 「コンタクトのページ」がありますので、
そこからメッセージや感想などを書いて送ってください。

── 今日はありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

── インタビューを終えて

お会いする前はもっとアートっぽい感じの方だと思っていましたが、
お話を伺ううちに、だんだん佐藤さんの放浪ストーリーに引き込まれていきました。
インタビューの後では旅の楽しい話をたくさん聞かせていただき、笑いやら感動やらで
本当に楽しい一日でした。



佐藤龍也 Sato Tatsuya
 佐藤龍也 : Sato Tatsuya
 作品は以下のサイトでご覧いただけます

 ◆公式サイト SatoTatsuya.com →
 http://www.satotatsuya.com/

 ◆Gallery Tokyo.com →
 http://www.gallerytokyo.com/

 ◆アジェ・フォト Atget Photography.com →  http://www.atgetphotography.com/Japan/PhotographersJ/Tatsuya-SatoJ.html